協会について

TOP MESSAGE
ごあいさつ

21世紀ゼロサム時代を迎え、国内の社会・経済情勢は20世紀型のままの対応では通じなくなってきています。情報化及び少子・高齢化社会の到来と、それにともなう生活スタイルや働き方の変革は、まさしく21世紀の象徴的な傾向です。このような情勢変化に的確に対応していくためには、本業界においても、これまでの概念や枠組みにとらわれず、絶えず新たなチャレンジを進めていくことが重要です。

また、あらゆる原材料や消費財、交流の国際化が急速に進展する中で、消費者の安全・安心と健康への関心の高まりに的確に応え、安全・安心な食を安定的に提供していくためには、さまざまな食品安全・表示基準の厳正な遵守はもちろんのこと、グローバルな原料供給体制に応じた適正な水際対策など、最新の情報に基づくこれら課題への適正な対処は不可欠です。

一方、市場においては、これまで商習慣的に行われていた安売りで量を拡大する動きから、お客様のニーズを細分化してサービス提案をした商品やエスニックなど若者の嗜好に適応した商品、すなわち付加価値商品の出現とヒットが業界を活性化しました。他方、デフレ経済が長く続き、特に新型コロナを契機とする物価高騰の中で、行き過ぎた低価格志向はメーカーを疲弊させ、次第に企業の活力と働く人たちの意欲を損なってきたことも事実です。本業界が提供する商品についても、コスト削減の努力は続けるものの、製造にかかった諸経費は適正な形で商品に転嫁することは欠かすことができません。これについては、消費者の皆様のご理解をお願いする次第です。

本協会は、とうもろこし、じゃがいも、小麦系のスナック菓子及びシリアルを中心に製造する3団体が平成18年に合併し、安定的な原料確保、需要拡大、食の安心・安全の確保など、業界共通の課題に対応しつつ、大きく発展することを目的に、新たな団体としてスタートしました。発足してから、すでに20年近く経過しましたが、おかげ様で、この間、スナック・シリアルの出荷金額は、年々増加を続け、発足当時の2000億円から4000億円へと倍増するに至っております。一方、時代に即応して新たな課題も次々と発生しています。今後とも、協会一丸となって、こうした諸課題を着実にクリアし、消費者の皆様のご理解とご支援の下、スナック・シリアル業界及び・協会企業が引き続き発展できるよう取り組んでいきたいと思います。

会長
伊藤秀二