スナック・シリアルフーズを楽しむ

The charm of snacks
スナックフーズの魅力

私たちの生活に、今や必要不可欠と
なっているスナックフーズ。
色とりどりのスナックフーズの魅力や、
その歴史をご紹介します。

スナックフーズとは?

スナックフーズ(Snack Foods)とは、「おやつ」や「おつまみ」、「軽食」といった意味を含む食品類の総称です。英語でのスナックは主にとうもろこしや米粉、芋や豆類などを原料とし、食用油で揚げたものを指します。日本では「スナック菓子」や「乾きもの」といったより様々な種類の食品が含まれます。
ポテトチップスなどに代表される薄くスライスした原料を揚げた「チップス」、素材の厚みを楽しむ「フライ」、焼成する際に空気を入れて独特の食感を楽しめる「パフ」。他にもアーモンドやくるみなどの「ナッツ」、乾燥した肉や大豆を用いる「ジャーキー」、ドイツ発祥の焼き菓子「プレッツェル」。また、チョコレートを使ったクッキーやバー、キャンディやガムなど、スナックフーズは多彩な味や形で世界中の人々から愛され続けています。

スナックフーズの歴史

スナックフーズの歴史は、世界各国の食文化史から誕生しました。
一説には7紀頃にドイツで作られるようになったプレッツェルが、今日のような多彩なスナックフーズに発展したと言われています。アメリカ大陸では、紀元前3600年頃の遺跡からポップコーンの遺跡が見つかっています。乾燥肉を塩漬けにしたジャーキーは、15世紀、西部開拓時代から親しまれていました。

ポテトチップスの最初の記録として残っているのは19世紀末。アメリカのある料理店で薄切りのじゃがいもをメニューの一部として提供したことが起源と言われています。また同じ頃にはチョコレートバーが登場。チョコレート自体は古くから存在していましたが、「甘いスナック」として大衆に広く愛されるようになりました。

一方、日本でスナックフーズが本格的に広まり始めたのは、江戸時代末期。ポルトガルなどの海外貿易船によってもたらされたと考えられています。1900年のパリ万博に、日本製のカステラが出展されたという記録も。明治維新以降にはドロップ、キャンディ、チョコレート、ビスケットなどが輸入されるようになり、国内でも多くの製菓会社が創立されました。

スナックフーズは
いつ食べる?

スナックフーズとは基本的に「主食ではないもの」、つまり「間食」として食されます。日本では午後の間食のことを「おやつ」と言いますね。この語源は、「八つ時(やつどき=現代の午後2時~4時頃)」。江戸時代中期頃まで、日本人は「一日二食」が基本だったので、その中間にあたる八つ時に間食を取ることで体力を持続させていました。甘いものや、エネルギーが高めのものが選ばれる理由も納得です。

おやつに限らず、間食の習慣は世界各地にあります。
フランス語圏ではルネサンス期から、午後の終わりに取る間食を「グテ」と呼んでいます。イギリスでは、午後3時半から5時頃を「アフタヌーン・ティー」として、軽食やスナックフーズを食べることは広く知られているのではないでしょうか。夕食の時間が遅いスペインでは、午後5~6時に「メリンダ」として間食することが一般的です。また、時代の変化にともない、スナックフーズの喫食シーンも増えてきました。テレビや映画鑑賞のお供として、あるいはパーティやイベントでの軽食として、オフィスや仕事中の小腹を満たす味方として、一日の疲れを癒すリラックスタイムに、と生活の様々な場面でスナックフーズは活躍しています。

スナックフーズの
賢い食べ方、付き合い方

スナックフーズは、炭水化物や脂質が多く、食塩や糖分が高い商品もあります。そのため、「カロリーが高い」「肥満のもとになる」といったイメージも根強くあります。
好きなものを好きなだけ食べてしまうと、1日に摂取するエネルギー(カロリー)が、消費するエネルギーより多くなってしまい肥満に繋がります。しかし、これは決してスナックフーズに限ったことではありません。大切なのは、食べる回数や量、何を食べるかを、自分の健康に合わせて考え、調整することです。

近年では、健康志向の高まりに合わせ、スナックフーズも進化しています。低カロリーや低糖質、高たんぱく質、無添加など健康面に着目したスナックフーズも多く開発されています。植物由来のプロテインバーやチップスのほか、ナッツや種子類などの自然素材そのものを活かした商品も、再び注目を集めています。

一人ひとりのライフスタイル、ヘルスケアを美味しくサポートするために、スナックフーズは日々、発展を続けています。美味しさ、楽しさで、スナックフーズはこれからも皆さんの毎日に彩りと潤いを与えていきます。